ドメインって何だ?

独自ドメインの「独自」って何?

ドメインとは、たとえばこのサイトで言えば、「brnet.co.jp」の部分のことだ。インターネット上で組織(または個人)を識別するための固有名詞であり、同じものは世界に二つとない。

よく「独自ドメイン」というが、これは一般的なプロバイダとの契約でホームページを公開したり、メールアドレスを取得したりした時と対比して使われる言い方。この場合、ドメインはプロバイダのもので、その後に「~企業名」などと続くので、アドレスは非常に長くて覚えにくいものになってしまう。それに対して、その組織が独自に登録した固有のドメインを独自ドメインと言っているわけだ。特に法人の場合、企業名や商品名をそのまま使える独自ドメインは、覚えやすく印象に残るという意味で必須である。しかし、世界にただ一つしかないドメインは、いわば早いもの勝ち。取得したいドメインがすでに使われていないかどうか早めに調べておきたいところだ(ドメインの検索はこちらで)。

注:最近では大手プロバイダの多くが法人向けに独自ドメインの取得をサービスとして提供している。

IPアドレスとドメイン

さて、ここでインターネット上でそれぞれのコンピュータがどうやってお互いを特定しているかを説明しておこう。インターネットに接続されたコンピュータにはそれぞれIPアドレスと呼ばれる数値が割り振られており、このIPアドレスはインターネット全体で重複しないように決められている。このため、それぞれのコンピュータはインターネット上で唯一のものとして認識されるので、データが間違ってほかのコンピュータに送られるようなことはないのだ。

例えば、このサイトのウェブサーバのIPアドレスは「211.125.95.145」である。しかし、このIPアドレスはコンピュータにとっては都合がよくても、人間にとっては覚えにくいし、そのサイトの運営主体もわかりにくい。そこで、IPアドレスに対応する形で、英文によるドメインが決められているのである。

ただし、いわゆるドメインは組織(または個人)ごとに割り当てられるもので、ドメイン名登録機関(日本ではJPNIC)によって厳格に管理されているが、組織内の個々のコンピュータの名称(ホスト名)はその組織で独自に決めてよいことになっている。例えば、「www.brnet.co.jp」の「www」という部分がそれで、これはbrnet.co.jpという組織内のwwwというコンピュータ(ウェブサーバ)という意味である。ちなみに、このホスト名も含むドメイン名とIPアドレスを相互に変換する役割を果たしているのがDNSサーバである。

ドメインの構造

ドメインからは、そのドメインを所有している組織や個人の属性、名称など、さまざま情報を読みとることができる。この点が数字の羅列であるIPアドレスとの大きな違いだ。では、当サイトのドメインを例にとって説明していくことにしよう。

brnet. co. jp

一番右の「jp」の部分はトップレベルと呼ばれ、国を表している。日本ならjp、韓国ならkr、英国ならukという具合だ。また、com、netなどは国際ドメインと呼ばれ、特定の国には属していない。

右から2番目の「co」の部分は第2レベルと呼ばれ、その組織の属性を表している。coは営利企業という意味である。なお、国際ドメインの場合はトップレベルがすでに属性を表しており、日本のcoに当たるのがcomだ。

右から3番目の「brnet」の部分は第3レベルで、それぞれの組織や個人が自由につけていい部分である。もちろん自由といっても他と重複しないことが条件だが。

さらに、部門や支店ごとにサブドメイン名をつけることも可能である。これはホスト名と同様、組織内で定義できることになっている(例:support.brnet.co.jp)。

■主なトップレベルドメイン
au オーストラリア br ブラジル
fr フランス jp 日本
kr 韓国 nu ニウエ
ph フィリピン th タイ
to トンガ tv ツヴァル
tw 台湾 uk イギリス
us アメリカ(あまり使われていない) com 営利企業
net インターネット関連会社 org 非営利団体、その他の組織
edu 学術機関 gov 政府関連機関
■国内における第2レベルドメイン
ac 大学、専門学校、学校法人など ad ネットワーク管理組織
co 営利企業 ed 幼稚園・小中高を中心とした学術機関
go 政府機関 gr orを除く組織、任意団体
or 財団法人、宗教法人等の組織・団体 ne ネットワークサービスプロバイダ

ドメイン取得の実際

ドメインを取得するには、ドメインを管理している組織に登録を申請しなければならない(多くの場合、プロバイダやホスティング業者が代行してくれる)。それが、NIC(Network Infomation Center)と呼ばれる組織だ。NICは、jpドメインならJPNIC、.comなどの国際ドメインならInterNIC、ヨーロッパならPIPENCC、アジアおよび太平洋地域ならAPNICと、世界各地域ごとに置かれており、ネットワーク・アドレスに関する情報を一元的に管理し、提供している。

日本でドメインを取得するならjpドメインか、.comなどの国際ドメインが一般的だろう。jpドメインの場合は、申請手数料として2万円かかる(JPNICに直接申請する場合。申請を代行する業者によってはもっと安く設定しているところもある)。さらに、維持費や利用料という名目でプロバイダなどから徴収される費用がある。これはJPNICに直接支払われるものでなく、プロバイダなどが会員としてJPNICに納めている会費を顧客に転嫁したもの。したがって、その額も業者によって異なる。

それに対して、.comなどの国際ドメインは、レジストラ(登録業者)によって異なるが、登録費用は2年間で$70程度とぐっと安い。また、jpドメインと違って申請時の審査も特にないので、.comや.orgは個人でも取得できるし、.netはネット関連会社でなくともよい。その言葉の響きから最近は特に人気が高く、カジュアルなイメージを打ち出したいという企業の取得が非常に増えている。

最後にちょっと変わり種のドメインも紹介しておこう。太平洋の島国、トンガのtoドメインやニウエのnuドメインである。これらの国々では外貨獲得のために海外にドメインを発行しているらしい。toドメインは、登録費用は2年間で100ドルと必ずしも安くないが、短くて覚えやすい、英語の前置詞の「to」と同じ、などの点で人気が高い。一方、nuドメインは、登録費用が2年間で45ドルと破格の安さが魅力。いずれも個人を中心に取得する人が増えているようだが、企業でもセカンド・ドメインとして持つのも悪くないだろう。