goo攻略法徹底研究

PART2 検索エンジンから見たnoframesタグ

頭とフレームは使いよう

前回、gooはMETAタグのkeywordsを無視するので、「その対策を実行してみることにした。詳細は次回」と、少々もったいつけた終わり方になってしまったので、結果を待たず、その対策とやらを披瀝することにしよう。簡単に言ってしまえば、フレームの機能を逆手にとるというやり方である。

まず、ロボット型の検索エンジンがフレームページにどう対応しているのかを見てみよう。gooのヘルプにフレームページに関するFAQがあるので引用する。

■フレームページは登録されますか?
フレーム枠のページは登録されますが、各フレームを構成するターゲットフレームは自動的に登録はされません。登録内容(ページのタイトルや概要文)はフレームファイルの内容が採用されます。フレーム枠のページはターゲットフレームを指定するだけで文章が含まれていないことが多いですが、そのような場合検索結果の概要文には何も入らなかったり、希望の検索ワードで検索されないことになります。フレームファイルにも<noframes>タグなどで文章を入れていただければ、その文章中の言葉で検索可能になります。

これは、gooに限らず他のロボット型検索エンジンの場合も同様で、フレームを使用したページを検索エンジンに登録する際は、<noframes>タグを使うというのがこの世界の常識となっている。つまり、<noframes>〜</noframes>の、〜の部分に検索エンジン対策用のテキストやリンクを入れる、というものである。

<noframes> タグはもともとユーザーがフレームをサポートしない古いヴァージョンのブラウザを使っている場合に対処するためのもので、その場合、代わりに<noframes>タグに記述された内容が表示されることになる。しかし、現実にはほとんど検索エンジンのロボットにそのサイトの内容を認識してもらうためのものといっていいだろう(i-modeなどテキストブラウザ用という場合もあるが)。ということは、最初からフレームのあるページをつくって、もしくはフレームを使用したページにつくりかえて、<noframes>タグには検索されたい単語を適切かつ効果的にちりばめればよいということだ。

おおー、これは。大発見ではないか。ユーザーにどう見えるかなんてことはいっさい気にせず、またバックグラウンドと同色にするなどといった姑息な手段も使わず、ただひたすらロボットだけのことを考えて言葉を並べていけばいいのだから。この際LYCOSのヘルプまで引っ張り出してしまうと、フレームを使用したページの登録に関して「<noframes>タグ内に、そのサイトを説明する内容を記しておく様お願いします」と、お願いまでしているくらいだから、このフレームページの特性を利用しない手はない。もし、ロボットに感情があるなら「いつも巡回ごくろうさま」とねぎらいの言葉のひとつでも入れておきたいところだ。

とはいえ、デザイン上フレームは使いたくないとか、既存のページをフレームを使ったものに変更するのはちょっと、という人も多いことと思う。そこでどうしたかを次に説明しよう。

隠しフレームの秘密

今回このgoo編のレポートを掲載するにあたって、実験材料として最近うちの会社で始めたメディアレップ事業(バナー広告代理業)のページを使うことにした。パッと見はほとんどわからないが、実はこのページはフレームを使っている。HTMLソースを見てみよう。まず、親フレームのソースはこうなっている。

<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS">
<title>キーワード連動バナーのすすめ</title>
<meta name="keywords" content="バナー広告,キーワード連動バナー,LYCOS,Yahoo!,Excite,サーチワード,ワードターゲット,検索エンジン,検索サイト,ポータルサイト">
<meta name="description" contentt="アクセス向上の切り札! LYCOS, Excite, Yahoo! 各社のキーワード連動バナー広告を紹介しています.">
</head>
<frameset cols="1,*" frameborder="NO" border="0" framespacing="0">
<frameset name="leftFrame" src="space.html">
<frame name="mainFrame" src="banner2.html">
</frameset>
<noframes>
<body bgcolor="#FFFFFF">
バナ[広告,キーワード連動バナー,LYCOS,Yahoo!,Excite,サーチワード,ワードターゲット,検索エンジン,検索サイト,ポータルサイト
</body>
</noframes>
</html>

ポイントは、<frameset cols="1,*"〜の部分。つまり、フレームを縦に2つに分割し、左側のフレームの幅を最小の1ピクセルに指定していることだ。これは横に分割しても大きな問題はないと思うが、その場合、スクロールバーの上か下どちらかが欠けた形で出てきてしまうので、なるべくなら縦に分割した方がいいだろう。

次に、左側のフレームのソースはこう。

<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS">
<title></title>
</head>
<body bgcolor="#FFFFFF" background="../BRnet/BRimages/banner_images/banner_bg.gif">
</body>
</html>

そして、右側のフレームのソースがこれで、最初にフレームなしでつくったときのHTMLとほぼ同じものである。

<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS">
<title></title>
<link rel="stylesheet" href="style2.css">
</head>
<body bgcolor="#FFFFFF" background="../BRnet/BRimages/banner_images/banner_bg.gif">
(以下省略)

つまり、左側のフレームには何も入れず、かつバックグラウンドを右側のフレームと共通にして、見た目フレームを使っていることをわからなくしているわけだ。

最後に、もう一度親フレームに戻って、具体的な検索エンジン対策の部分を見ておこう。まず、METAタグについては、こうなるともう必要ないのかもしれないが、一応、keywords、descriptionともに入れておいた。そして、<noframes>タグには、keywordsを無視するgooのために、それとまったく同じものを入れてある。さて、どうなるか。登録の申請はすでに昨年の年末に済ませてあるのだが、冒頭にも書いたように、まだgooのデータベースにはのってこない。今後は、この状態でどのように検索されるか、さらにフォントサイズを変えたり、同じ言葉を繰り返したりするとどうなるかなどを見ながら、gooで上位表示させるテクニックを探っていくことにしよう。

ちなみに、infoseek、LYCOS、フレッシュアイ、Googleには登録されており、このうちLYCOSについては、タイトルの「キーワード連動バナーのすすめ」で検索すると、banner.htmlとbanner2.htmlとURLが二つ出てきてしまう。これは、もともと右側のフレーム(banner2.html)がオリジナルのファイルで、そこで使っていた「キーワード連動バナーのすすめ」というタイトルをそのままにしておいたため。よく考えると、どうして右側のフレームのURLまで登録されてしまったのか不思議な気もするのだが、とにかく後からタイトルは削除しておいた。もし、今回紹介したやり方を試してみようという人がいるなら、気を付けたほうがいいだろう(もちろん削除するのでなく別のタイトルをつけてもいい)。