goo攻略法徹底研究
PART3 実験ページはどう登録されたか
隠しフレームを使ったページはちゃんと登録されるか
前回掲載からだいぶ間があいてしまった。生来のナマケモノ癖と遅筆がたたって、こんなことになってしまったが、気を取り直してgoo編PART3をお届けすることにしよう。
前回までをおさらいすると、本サイトにおけるメディアレップ事業のページを実験台に、フレームを使い、<noframes>タグにキーワードをちりばめるというやり方でHTMLを書き換え、gooに登録申請したのが2000年の年末だった。ここで確認のためHTMLソースの主要部分を抜粋して再度掲載しておこう。
<title>キーワード連動バナーのすすめ</title>
<meta name="keywords" content="バナー広告,キーワード連動バナー,LYCOS,Yahoo!,Excite,サーチワード,ワードターゲット,検索エンジン,検索サイト,ポータルサイト">
<meta name="description" contentt="アクセス向上の切り札! LYCOS, Excite, Yahoo! 各社のキーワード連動バナー広告を紹介しています.">
<noframes><body bgcolor="#FFFFFF">バナー広告,キーワード連動バナー,LYCOS,Yahoo!,Excite,サーチワード,ワードターゲット,検索エンジン,検索サイト,ポータルサイト</body></noframes>
PART1で、gooはロボットの巡回が遅いと書いたが、予想よりも早く1月31日にはデータベースへの登録を確認。2月15日の時点で、実際に<noframes>タグに記述したキーワードを使って、どのように検索されるかを調べてみた。
- 「バナー広告」で検索→上位1000件以内になし
- 「キーワード連動バナー」で検索→13件中13位(スコア61%)
- 「LYCOS」で検索→上位1000件以内になし
- 「Yahoo!」で検索→上位1000件以内になし
- 「Excite」で検索→上位1000件以内になし
- 「サーチワード」で検索→147件中138位(スコア76%)
- 「ワードターゲット」で検索→30件中30位(スコア61%)
- 「検索エンジン」で検索→上位1000件以内になし
- 「検索サイト」で検索→上位1000件以内になし
- 「ポータルサイト」で検索→上位1000件以内になし
うーん、上位表示という意味では惨憺たる結果だが、まあ当然だろう。ただでさえ、上位表示をねらいにくいキーワードが多いうえに、タイトルにも登場する「キーワード連動バナー」以外、1回ずつしか使ってないのだから。しかし、とにかく<noframes>タグに記述された内容がキーワードとして認識されることは間違いない、というのは確認できた。上位表示のための戦略は後で練ることにしよう。
ちなみに、検索結果画面でどのように紹介されているかを見てみると、表示画面はこうだった(3月9日調査)。
PART1で指摘したように、METAタグによるdescription指定が有効であることがわかる。ついでに、ほかの主要検索エンジンでもどのように表示されるかを見てみよう。
METAタグが有効なinfossekだから、当然、descriptionの内容が表示されている。
Exciteのサイト登録に関するヘルプ(よくある質問)を見ると、 METAタグ(description指定)による要約の指定はできません
METAタグ(keyword指定)によるキーワードの指定はできません
となっているが、少なくともdescription指定のほうは有効のようだ。
ヘルプに ライコスでは、METAタグによるキーワードの指定(keywords)、ページの説明(description)を使用しておりません
と明言されているとおり、descriptionの内容は表示されず、<noframes>タグに記述されたキーワードの羅列がそのまま表示されている。
LYCOSと同じく<noframes>タグに記述されたキーワードの羅列そのまま(ただし、全角40字まで)。METAタグは参照していないことがわかる。
なお、フレッシュアイでも検索してみたが、「最近1ヶ月間に概ね1割程度の加筆・修整・削除のなかったページは対象外となります」というのがフレッシュアイの基本方針のため、2月15日時点では検索対象外だった。ただ、以前検索したとき、descriptionとも<noframes>タグそのままとも違うものが表示されていたような記憶がある。
一応、今回はgoo編ということで、gooでいかに上位表示させるかが主眼なわけだが、とはいえ現実問題として、METAタグを参照しないタイプの検索エンジンでキーワードの羅列がそのまま表示されてしまうというのは具合が悪い。そんなわけで、<noframes>タグにはちゃんとした文章を記述しようと思う。
そろそろ本格的に上位表示対策を考えよう
とにかく今のままではこのレポートも前に進みようがないので、上位表示のために何か手を打たなければならない。そこで、次のステップに進むにあたって次のような基本方針を立てた。
- 最重点キーワード、すなわち何のキーワードで上位表示をねらうかを決める。
- タイトルおよび本文中(=<noframes>タグ内)に、最重点キーワードをなるべく回数多く登場させる。
- キーワードの出現回数・率と表示順位の因果関係をなるべくプレーンな状態で調べるために、フォントサイズ等の指定はしない。
- 同様の理由でMETAタグも使用しない。
1. については「バナー広告」を最重点キーワードと決め、タイトルおよび本文を書き換えることにした。その全文は以下のとおりである。最重点キーワードがどれだけ登場するかわかりやすいように赤色で表示してある。また3. にあるように、フォントタグ等いっさいなしで<noframes>タグ内にそのまま記述されている(ただし改行の<br>は使用)。なおここでは、最重点キーワードの出現率を調べるために、文節、というか大きな意味のかたまりごとに「/」で区切ってあるが、実際のHTMLソースでは「/」は入っていない。
タイトル:バナー広告の話
本文:高クリック率・/低価格の/バナー広告で/アクセスUP&/売上UP!/ 大手/検索エンジンの/キーワード/連動/バナー広告をご紹介します。/
●バナー広告って/本当のところはどうなの?/
インターネットの世界で/プロモーションの手段といえば、/一番ポピュラーなのが/バナー広告。/しかし、十分な効果を上げるために、/大手の/検索エンジンなど/アクセス数の多いサイトに/バナー広告を出稿しようとすると、/けっして安いとはいえない広告費がかかってしまいます。/というわけで、バナー広告を検討してはいても、/いざ実行するとなると/二の足を踏んでしまう、/というウェブマスターが/多いのではないでしょうか。/そこでおすすめしたいのが、/これからご紹介する/キーワード/連動/バナー広告です。/
●ピンポイント・/ターゲティングの/バナー広告/
キーワード/連動/バナー広告とは、/検索エンジンで/指定のキーワードを入力して/検索した時の/検索結果ページに/バナー広告を掲載するというもの。/例えば輸入ワインの/ショッピングサイトなら、/「ワイン」という/キーワードで/バナー広告を出稿すれば、/そのバナー広告は/ワインに/興味を持つ人たちだけに向けて/表示されますから、/ピンポイントで/ターゲットを絞り込むことが可能になってきます。/つまり、少ない露出で/最大限の効果を上げることのできる、/非常にコスト効率の高い/バナー広告というわけです。/
●キーワード/連動/バナー広告の特徴/
・高クリック率/
指定したキーワードに/興味を持つ人たちだけに向けて/表示されますから、/通常のバナー広告に比べ2〜10倍と、/クリック率は非常に高くなってきます。/
・低価格/
ターゲットを絞り込む分、/露出量も抑えられますから、/通常のバナー広告に比べると/はるかに安い広告費で/掲載することができます。/
・早い者勝ち/
一つのキーワードに対して/出稿できる社数は/1社独占、/もしくは上限がありますから、/キーワードの申請は/早い者勝ちです。/
●あのYahoo!、/Excite、/LYCOSに/バナー広告を/掲載しませんか/
キーワード/連動/バナー広告は/大手/検索サイトがそれぞれ/商品としてラインナップしていますが、/弊社では/特にYahoo!の/『サーチワード』、/Exciteの/『ワードターゲット』、/LYCOSの/『サーチワード』を/おすすめしております。/ただいま無料で/キーワードの/空き確認サービスを/行っておりますので、/お気軽に/ご希望のキーワード(10個まで)を/弊社までお知らせください。/また、他のタイプのバナー広告、/他の検索エンジンを/ご希望の方も/遠慮なくご相談ください。/
最重点キーワードの「バナー広告」は本文中に19回登場。「/」によるひと区切りを1フレーズと数えると、全部で110フレーズで、うち「バナー広告」を含むフレーズが19なので、出現率としては約17.3%ということになる。ただし、フレーズの区切り方にきちんとしたロジカルな根拠(gooのアルゴリズムに基づく)があるわけではないので、あくまで参考数字でしかないが。
この新しいHTMLによるページは3月30日にgooへの登録申請をすませた。今後はデータベースへの登録を待って、まずキーワードの出現頻度と表示順位の関係を見てみようと思う。次に、フォントサイズを指定してみて、表示順位にどのような影響を与えるか、さらにMETAタグを使用した場合の影響についても考察していく予定だ。次回は早めにレポートをお届けすることを約束して、ひとまずPART3の終わりとしよう。