検索エンジン上位表示への道

PART2 上位表示対策を実践する

HTMLファイルはこう書き換えられた

PART1でリストアップしたキーワードを確認しておこう。
ドメイン, 独自ドメイン, ドメイン取得, サーバ, レンタルサーバ, ホスティング, ホスティングサービス, ウェブ制作, ウェブコンテンツ制作, ホームページ制作, ウェブ制作会社, ウェブコンテンツ制作会社, ホームページ制作会社, アクセス向上, 検索エンジン, 検索エンジン登録, 上位表示

以上をもとに、8月17日、トップページのHTMLファイルを書き換えた。その冒頭部分を引用する。

<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=Shift_JIS">
<title>BRnet Web Paradise/ドメイン,ホスティング,ウェブ制作,アクセス向上etc.</title>
<meta name="keywords" content="独自ドメイン取得,レンタルサーバ,ホスティングサービス,ウェブコンテンツ,ホームページ,制作会社,アクセス向上,検索エンジン登録,上位表示">
<meta name="description" content="ウェブ制作会社によるウェブマスタ応援サイト. ドメイン取得からホスティングサービスの選択, ウェブコンテンツ制作, アクセス向上まで, サイト運営ノウハウを公開中です.">

では、具体的にどんなポイントでHTMLを書き換えたか、順を追って見ていこう。

point1
TITLEタグ内にキーワードとなる言葉を盛り込む

検索結果の順位はキーワードの出現頻度ともうひとつ、重要度で決まるとインフォシークのFAQにあった。この重要度の意味するところは、未確認事項ではあるが、どうやら本文よりタイトルで使われているほうが重要度が高いとか、同じ本文中なら文字が大きいほうが重要度が高いというようなことらしい。とにかく、タイトルにもヒットさせたいキーワードを使わない手はない。ただし、これも未確認事項だが、使える文字数は全角で36字までとのこと。どちらにしろ、あまり長いのもキーワード対策見え見えでカッコ悪いし、タイトル本来の役割を考え、当サイトの4大テーマともいうべき「ドメイン」「ホスティング」「ウェブ制作」「アクセス向上」、この4つだけを並べることにした。また、それに伴い和文のサブタイトルではなく元の英文に戻した。

point2
METAタグ内のkeywordsは厳選し、同じ言葉の繰り返しを避ける

重要度についてもうひとつ言うと、はっきりした根拠があるわけではないのだが、あまりいろいろなキーワードを詰め込みすぎると、1キーワード当たりのシェアが下がり、重要度も下がるような気がする。スコアもパーセンテージで表記されているし。キーワードを厳選したのにはそんな理由もある。それから、METAタグ内では同じ言葉の繰り返しは厳禁。スパミングとみなされるらしい。ただし、「独自ドメイン」とか「ドメイン取得」というように別の言葉を付け加えればOK。それでも繰り返しは最小限にとどめたほうがよさそうなので、ドメイン関連のキーワードは「独自ドメイン取得」とひとつにまとめてしまった。同様に、「サーバ」「ホスティング」「制作」「制作会社」「検索エンジン]などの言葉の繰り返しも避けるようにした。なお、キーワードは半角カンマ「,」で区切ること。文字数については、日本語で500文字以内(英語では1000文字以内)となっている。

point3
サマリーにもタイトル、keywordsと共通した言葉をちりばめる

変更前のサマリーはサイトの具体的な内容よりも位置付けみたいなものの説明に重点を置いたものだったが、ここでもキーワードはカウントされるようなので、タイトル、METAタグ内のkeywordsとなるべく共通した部分を含む言葉をちりばめるようにした。タイトル−keywords−サマリーの順に並べると、(ドメイン)−(独自ドメイン取得)−(ドメイン取得)、(ホスティング)−(ホスティングサービス)−(ホスティングサービスの選択)、(ウェブ制作)−(ウェブコンテンツ,制作会社)−(ウェブ制作会社,ウェブコンテンツ制作)、(アクセス向上)−(アクセス向上)−(アクセス向上)、という具合である。なお、サマリーは全角で80文字以内。「、」や「。」は自動的に「,」「.]に変換され、「・」は半角スペースになってしまうようなので、最初から「,」と「.]、「・」の代わりに「/」を使うようにした。

ここまでが<HEAD>〜</HEAD>で囲まれた部分のHTMLに関する書き換えだが、ほかのところも見てみよう。

point4
本文にキーワードを盛り込む

やはり一番効果があるのは本文にヒットさせたいキーワードを繰り返し盛り込むことらしい。とは言っても、検索エンジン対策だけを考えて同じ言葉を何度も使うのはどうかと思うが(そもそもウェブマスタのプライドが許さないし。というか本末転倒)。ただ、当サイトの場合、トップページ(筆者注:現在のトップページとは異なります)を見てもらえればわかるように、ブラウザ内のタイトルとそれに続くリードコピーやボタン隣のコピーは画像として入っており、本文となるのはWhat's Newの部分だけ。キーワードを盛り込むといっても限度がある。そこであまり大きな変更ではないが、もともとは単に「LINKSをリニューアルしました」となっていた部分を「ドメイン取得からアクセス向上、ウェブ制作、危機管理までカバーした厳選リンク集、LINKSをリニューアルしました」とキーワード入りのものに変えた。ここまでくると、いじましいというか「何やってんだろう」という気がしないでもないが。

以上はやったほうがいいこと。次にやってはいけないことを挙げる。

point5
IMGタグのalt属性にもキーワードを入れる

本来、IMGタグのalt属性はイメージの場所に表示される代用のテキストであり、イメージを説明する言葉を入れるのが普通だが、そこにもキーワードを入れてしまうというやり方。

※注:本コラム初出時、やったほうがいいことととして取り上げたが、画像とはまったく無関係の言葉を大量に入れたりすれば当然スパムとみなされる。alt属性は本来の使い方に徹するようにしよう。

point6
バックグラウンドと同色のキーワードを入れるのは×

検索結果の順位はキーワードの出現頻度で決まるんだったら、ブラウザ上で見えないようにバックグラウンドと同色でキーワードをいっぱい入れればいいじゃん、とは誰でも考えそうなことだが、infoseekではこれをやるとスパムとみなされるらしい。たとえ効果があってもこういうみっともないことはやりたくないが。

point7
同じテキストを本文中で何度も繰り返さない、コンテンツと関係ないキーワードは使わない

いくらキーワードの出現頻度を高めるといっても、明からさまに同じ言葉を繰り返すのはやはりスパムとみなされるようだ。ただ、どの程度繰り返すとスパムになるのか、その境界線は明らかでない。また、コンテンツと関係のないキーワードを使っている場合もスパミングになるらしい。ロボットがどうやってそれを判断するのかはわからないが。いずれにしても、見る人のことを考えたまっとうなページづくりをすれば問題はないはず。これは検索エンジン対策以前に当たり前のことだろう。

point8
違うURLでの同じページの登録はしない

これは某サイトで見た記述だが、ようするに同じページを違うURLでアップして、両方とも登録してはいけないということだと思う。しかし、これとはちょっと違うのだが、間違って似たようなことはやってしまった。詳しくは後で説明することにしよう。

検索エンジン上位表示への道は未だ遠し

登録したのがお盆休み中の8月17日だったせいで翌日にはもうデータベースに反映されていた。さっそく検索結果を発表する。

[第1回検索結果]
  検索キーワード 表示順位
1語 ドメイン 圏外
独自ドメイン 圏外
ドメイン取得 圏外
サーバ 圏外
レンタルサーバ 圏外
ホスティング 圏外
ホスティングサービス 圏外
ウェブ制作会社 18位(274件中)
ウェブコンテンツ制作会社 42位(104件中)
ホームページ制作会社 表示なし
ウェブ制作 圏外
ウェブコンテンツ制作 圏外
ホームページ制作 圏外
アクセス向上 圏外
検索エンジン 圏外
検索エンジン登録 圏外
2語 ドメイン + サーバ 圏外
ドメイン + レンタルサーバ 圏外
ドメイン + ホスティング 圏外
ドメイン + ホスティングサービス 圏外
ドメイン + ウェブ制作会社 2位(5件中)
ドメイン + ウェブコンテンツ制作会社 1位(1件中)
ドメイン + ホームページ制作会社 表示なし
ドメイン + ウェブ制作 3位(47件中)
ドメイン + ウェブコンテンツ制作 5位(9件中)
ドメイン + ホームページ制作 圏外
ホスティング + ドメイン 圏外
ホスティング + 独自ドメイン 圏外
ホスティング + ドメイン取得 圏外
ホスティング + ウェブ制作会社 2位(6件中)
ウェブコンテンツ制作会社 1位(4件中)
ホスティング + ホームページ制作会社 表示なし
ホスティング + ウェブ制作 5位(68件中)
ホスティング + ウェブコンテンツ制作 4位(40件中)
ホスティング + ホームページ制作 圏外
ウェブ制作会社 + ドメイン 2位(5件中)
ウェブ制作会社 + 独自ドメイン 3位(13件中)
ウェブ制作会社 + ドメイン取得 1位(25件中)
ホームページ制作会社 + 独自ドメイン取得 表示なし
ウェブ制作会社 + サーバ 3位(8件中)
ウェブ制作会社 + レンタルサーバ 2位(25件中)
ウェブ制作会社 + ホスティング 2位(6件中)
ウェブ制作会社 + ホスティングサービス 3位(9件中)
ホームページ制作会社 + ホスティングサービス 表示なし
ウェブ制作会社 + アクセス向上 1位(9件中)
ウェブ制作会社 + 検索エンジン 2位(7件中)
ウェブ制作会社 + 検索エンジン登録 1位(15件中)
ホームページ制作会社 + 検索エンジン登録 圏外
アクセス向上 + ウェブ制作 1位(79件中)
アクセス向上 + 検索エンジン 圏外
アクセス向上 + 検索エンジン登録 圏外
検索エンジン + 上位表示 圏外
検索エンジン登録 + 上位表示 25位(141件中)
3語 ドメイン + ホスティング + ウェブ制作 2位(14件中)
ドメイン + サーバ + ウェブ制作 6位(19件中)
ドメイン + レンタルサーバ + ウェブ制作 6位(28件中)
ドメイン + ホスティング + コンテンツ制作 6位(28件中)
ドメイン + サーバ + コンテンツ制作 42位(48件中)
ドメイン + レンタルサーバ + コンテンツ制作 36位(57件中)
ドメイン + ホスティング + ホームページ制作 圏外
ドメイン + サーバ + ホームページ制作 圏外
ドメイン + レンタルサーバ + ホームページ制作 圏外
アクセス向上 + 検索エンジン + 上位表示 3位(8件中)
アクセス向上 + 検索エンジン登録 + 上位表示 5位(34件中)
ホームページ + 制作会社 + アクセス向上 3位(11件中)
※2000年8月18〜21日に調査 圏外=上位50件に表示なし

うーん、どうだろう。一応、20位以内(件数21件以上)で、かつ全体の件数の2割以内という条件をクリアしたキーワードのところを色を変えて表示してみた。また、その条件はクリアしていないが、上位表示と言って言えなくもないものはキーワードと順位の文字を緑色で示してある。しかし、やはり上位表示というからには「1wordで10位以内」を目指したいところ。そのハードルはまだ越えられていない。もう少し試行錯誤を続けてみよう。