検索エンジン上位表示への道
PART4 次のステップに向けて
前回までのあらすじ
検索エンジン上位表示のテクニックを探るこのシリーズも今回で4回目を迎えた。そろそろまとめに入る頃かもしれない。とりあえず、前回から2週間近く間があいてしまったので、これまでの流れをまとめておこう。
まず、PART1では、検索エンジン上位表示の具体的なテクニックを探る前に、当サイト、BRnet Web Paradiseのコンセプトを見直し、どんなキーワードでヒットさせたいかを洗い出した。
PART2では、検索エンジン上位表示のための8つのポイントを挙げ、それを実践する形で、PART1で抽出したキーワードをベースにトップページのHTMLファイルを書き換えた。さらに、そのもとでの検索結果も公表した。
PART3では、PART2での検索結果を受けて、●ドメイン関連のキーワードでのヒット率を高める●「ホスティング」をからめた検索でのヒット率を高める●「ウェブ制作会社」1wordでの10位以内表示を目指す●「ホームページ制作会社」でのヒットは捨てる●「Web制作(会社)」「WEB制作(会社)」でもヒットするようにする●「検索エンジン + 上位表示」での表示順位を上げる、という6つの方針のもとに、METAタグ内のkeywordsの「テコ入れ」を図り、その検索結果を公表した。
さて、今回は、PART3での試みがどの程度成功したかを分析しつつ、検索エンジン上位表示のテクニックについてさらに深く考察を加えてみたいと思う。
keywordsの分割はほとんど効果なし
前回、ドメイン関連、ホスティング関連のキーワードでのヒット率を高めるため、METAタグのkeywordsについて、「独自ドメイン取得」を「ドメイン取得」と「独自ドメイン」に、「ホスティングサービス」を「ホスティング」と「ホスティングサービス」に分けた。しかし、「ホスティング + 独自ドメイン」あるいは「ホスティング + ドメイン取得」の2語で検索した場合の結果は前回と変わらず圏外。そのほか、「独自ドメイン」「ドメイン取得」「ホスティング」を別のキーワードとからめたときの検索結果もほとんど前回と変わらなかった。検索キーワードとMETAタグ内のkeywordsがダイレクトに一致するようにという目論見だったが、あまり効果はなかったようだ。ただ、「ドメイン」「ホスティング」という単語の繰り返しによる悪影響はまったくなく、この程度の繰り返しなら気にする必要はなさそうだ。まあ、当サイトはドメインに特化したサイトではないし、当社の業務もホスティングサービス専業というわけではないので、よしとしよう。あれもこれもと欲張ってもしょうがない。
スコアの不思議
「『ウェブ制作会社』1wordでの10位以内表示を目指す」というのが、前回の大きな目標だったが、これについてはスコア45%で12位と、目標達成とまではいかないが、かなりいい線まできたという感じだった。ところが、その後、METAタグ、タイトル、いずれもいっさい変えてないにもかかわらず(本文は更新にともない微妙に変わっている)、スコアは45%→37%→36%→41%と乱高下(というほどでもないか)。9月20日時点での順位は17位となっている。これはどういうことなんだろう。
また、「ウェブ制作会社」で検索したとき上位に表示されているサイトは当然スコアも高いわけだが、その中には「どうして?」というものが少なくない。9月20日時点で検索してみると、上位10件のうち実際にウェブ制作会社のサイトと呼べそうなのは2件のみ。「ウェブ制作会社」という言葉がほとんど、あるいは全く使われてないようなサイトも高いスコアで上位に表示されている。
一応、infoseekのFAQではスコアはキーワードの重要度、出現頻度によって計算されるとなっているけれど、いったいどういうアルゴリズムでこういうスコアが算出されるのかさっぱりわからない。アルゴリズムというより検索精度の問題で、どうしても誤差が出てしまうということなんだろうか。
(その後わかったことだが、infoseekはサイト検索結果(ディレクトリ部分)とページ検索結果を混ぜて表示するらしく、しかもサイト検索結果によるページのほうが上位にランクされる傾向があるようだ。ただ、それにしても依然スコア算出の謎は残るのだが)
この検索精度は、検索するキーワードによっても変わってくるみたいで、「ウェブ制作会社」よりも「WEB制作会社」あるいは「Web制作会社」のほうがまっとうな検索結果が出てくるようだ。もっと言葉として意味にブレがない(万人が共通の認識を持っている)、例えば「動物園」というようなキーワードで検索してみると、少なくとも上位には的はずれな結果は全く出てこない。
それから、PART3の最後のところで指摘したように登録直後のほうがスコアも高い、という傾向は確かにあるようだ(※)。いったんスコアは36%まで落ちたが、9月16日に再登録したところ、18日時点では41%まで復活し、21日には40%に落ちている。ちなみに、どういうわけか深夜とか早朝、あるいは土日など、要するにinfoseekの営業時間外に登録作業を行うと、かなり早くデータベースに反映されるようだ。
※その後、登録し直したところ、登録直後でスコアは39%と、逆に下がってしまった。必ず高くなるというわけではなさそうだ。
「Web制作会社」「WEB制作会社」での上位表示に方向転換
とにかくスコアの算出の仕組みが今ひとつ判然としないので「ウェブ制作会社」で10位以内をねらうのはあきらめようと思う。9月20日時点で10位のサイトのスコアは61%。10位以内をねらうにはそれ以上のスコアが必要になってくるわけだが、上記のような状況では対策のたてようがない。そのかわり今後ねらっていきたいのが、「Web制作会社」または「WEB制作会社」での上位表示。
前回、keywordsに「WEB」と「Web」を追加したところ、「ドメイン + Web制作会社」の2語で513件中11位にランクされるなど、「Web制作(会社)」をからめた検索でかなりの好成績をおさめることができた。また、8月25日時点では「WEB」のほうは全くヒットしなかったが、9月20日時点では「Web制作 + 制作会社」で22位(スコア33%)、「WEB制作 + 制作会社」でも27位(スコア29%)にランクされている。今後は、どれか一つのキーワードで突出して10位以内に表示されるというのでなく、「ウェブ制作会社」でも「Web制作会社」でも「WEB制作会社」でもまんべんなく20位くらいまでに表示されるようにしたい。
なお、「WEB制作会社」「Web制作会社」単独ではいずれも該当件数が4万件を超えるため、「WEB制作 + 制作会社」「Web制作 + 制作会社」の2語検索で20位以内表示をねらいたいと思う。
keywordsの追加・書き換えは効果あり
ほかに、PART3では「検索エンジン + 上位表示」での表示順位を上げるため、PART2で単に「上位表示」となっていたのを「検索エンジン上位表示」に書き換えた。これについては、「検索エンジン + 上位表示」の2語による検索で圏外から36位へ、「検索エンジン登録 + 上位表示」で25位から18位へと、ずばりはまったようだ。「WEB」「Web」の場合と同様、keywordsの追加・書き換えが確かな効果を発揮した。また、「『ホームページ制作会社』でのヒットは捨てる」という項目に関しては特に検証するまでもないだろう。もともと検索にまったく引っかかってこなかったのだから。
さて、今後は主に「WEB制作会社」「Web制作会社」での上位表示をねらって、トップページのつくり自体に手を入れていこうと思うが、「検索エンジン上位表示への道」としてはいったん今回で終わりにする。近々、ほかの検索エンジン(goo、LYCOSあたり)を対象に、新たなシリーズとしてレポートをお届けすることにしよう。